循環洗浄システム/エコ酸洗浄
エコ酸による循環洗浄システムは、直接高圧のブラストを行えないような場所や強固に固着しているスケール(サビ、カルシウム等)を除去する為に生まれた工法です。
熱交換器チューブやタンク内にチューブを挿入し、循環・ろ過装置によってスケール除去剤を一定時間循環させることによって固着したスケールを溶解するシステムです。
さらに重曹ブラストとの組み合わせにより、強固に固着したスケールも除去出来ます。
エコ酸の特徴
一般に金属の素材整備を行う場合、塩酸(劇物扱い)などが使用されていますが
エコ酸を使用すると従来出来なかった酸洗浄が可能になります。
厚みの薄い金属面の洗浄をする場合、従来の塩酸などでは母材が溶け、穴が開いてしまう場合もあり熟練を必要としますが、エコ酸では母材を溶かさずに洗浄することが可能です。精密な金属加工品を洗浄することも可能です。
■鋼板を各液に浸透し、鋼板が溶ける量を6時間確認する。
■鋼板の減少率比較
0(分) | 30(分) | 60(分) | 120(分) | 240(分) | 360(分) | |
塩酸(20%) ※1 | 0.000 | 4.897 | 9.927 | 19.292 | 34.712 | 47.915 |
エコ酸(100%) | 0.000 | 0.033 | 0.066 | 0.099 | 0.132 | 0.199 |
※1 濃度100%の塩酸では腐食が早すぎて比較困難な為、20%を使用しております。
- どうして鋼板が溶けないの?
エコ酸は特殊なインビヒター効果で金属を溶けにくくなる工夫がされています。
銅の「エコ酸」浸漬溶解試験(公的検査会社調べ)
検査結果
「24時間後」特に腐食、減肉認めず。
全面において、表面酸化物(汚れ)の除去(溶解)を認める。
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